- 「工場勤務から転職したい」
- 「工場勤務から転職するにはどうすればいい?」
このように考えている方のため、この記事では、工場勤務から転職したい人に多い理由や向いていない人(転職したほうがいい人)の特徴、おすすめの職種について解説しています。
また、この記事は、お菓子工場勤務からITエンジニアに転職した新井さんの体験談を踏まえて執筆しています。
新井さんは工場勤務からITエンジニアに転職してよかったと感じており、その理由やメリットについてもあわせて紹介。
工場勤務から抜け出すヒントがたくさんつまっているので、ぜひ参考にしてください。
工場勤務から転職したい・辞めたいと考える理由
工場勤務の方が「転職したい」「辞めたい」と考える主な理由は、以下の8つです。
- 単純作業がつまらない
- 夜勤や土日出勤などがきつい・つらい
- スキルや資格が身につかない
- いつか仕事がなくなるかもしれない不安がある
- 労働環境が良くない
- 肉体労働がきつく体力がもたない
- 給料が低く昇給も見込めない
- コミュニケーションが少ない
それぞれの理由について、紹介します。
単純作業がつまらない
多くの工場では、特定の持ち場に立ち、ベルトコンベアで流れてくる部品を加工するなどする「ライン作業」が中心です。
一日中、同じ作業を繰り返すことになるので、単調で面白くないと感じる人が多いようです。
工場では製品の品質を担保するため、一人ひとりがマニュアルで決まった作業をする必要があります。
毎日、決められた仕事を決められたやり方でし続けることに、楽しみを見いだせる人は少ないと言えるでしょう。
夜勤や土日出勤などがきつい・つらい
土日休みではなく「交代制」の工場もたくさんあります。
交代制の場合、夜勤や土日祝日の出勤もしなければなりません。
夜勤をすると生活リズムが乱れるほか、身体的な負担が大きく、健康を害するリスクが高いと言われています。
土日出勤の場合、学生時代の友人たちとも予定が合わず、遊びに行けないため、つらいと感じる人も多いようです。
スキルや資格が身につかない
工場では単純作業がメインのため、長期間働いていてもスキルが身につきません。
もちろん、自分が担当している特定の作業のスキルは身につくでしょうが、転職を考えた際に、そのスキルが評価される確率は低いと言えます。
また、工場での仕事で資格が必要になるケースも少ないため、転職に役立つような資格を得るチャンスもなかなかありません。
いつか仕事がなくなるかもしれない不安がある
近年、テクノロジーの発達により、将来的にいろんな仕事がAIやロボットに奪われると危惧されています。
単純作業であればあるほど、AIに取って代わられるリスクが高く、工場での作業もすでに自動化されつつあります。
そんななか、工場勤務員は「いつか自分の仕事がなくなってしまうのではないか」という不安を抱えながら、仕事をしなければなりません。
労働環境が良くない
多くの場合、工場はオフィスなどと比べて、衛生面や快適さに劣っていると言えます。
製造する物によっては、室温が低い工場もあれば、反対に機械の熱などで室温が高い工場もあります。
工場によっては、不快な臭いや油の汚れなどとも付き合っていかなければなりません。
こうした過酷な環境下で働き続けなければならない点も、工場勤務のデメリットです。
肉体労働がきつく体力がもたない
工場での仕事は肉体労働です。
重たい物を運ばなければならない場面もあるほか、そうでなくても一日中立ち続けた状態で仕事をしなければなりません。
若いうちは体力があるため幾分ましですが、年をとってくると体力がもたなかったり、腰を傷めたりしてしまう人が多くなります。
給料が低く昇給も見込めない
工場勤務員の給料は低いと言われているうえ、なかなか昇給も見込めません。
ホワイトカラーのサラリーマンの場合、仕事で成果をあげることで昇給したり、出世したりできます。
しかし、一定の作業を決まったやり方で続ける工場勤務員の場合、仕事で成果をあげるチャンスはなかなかありません。
そのため、昇給や出世が見込めず、先が見えない状態になってしまいがちです。
コミュニケーションが少ない
工場のライン作業では、各自が持ち場について淡々と作業をするため、仕事中に同僚と話す機会がありません。
ホワイトカラーの場合、仕事で成果をあげるため、チームでの話し合いは欠かせません。
営業職や販売職なら、お客さんとのコミュニケーションはマストです。
しかし、工場勤務員は仕事の性質上、こうしたコミュニケーションをとる必要がなく、むしろマイナスになってしまいます。
工場勤務に向いていない・転職がおすすめの人の特徴
ここまでの内容を踏まえて、工場勤務に向いていない、転職するのがおすすめの人の特徴は以下のとおりです。
- 自分の裁量で仕事がしたい人
- スキルを身につけて成長したい人
- コミュニケーションをとることが好きな人
それぞれの特徴について、説明していきます。
自分の裁量で仕事がしたい人
自分の裁量で仕事がしたいという人は、工場勤務には向きません。
工場では、製品を大量に生産する際、完成した製品の品質を一定に担保するため、作業のルールが厳格に決められています。
そのため、作業に自己の裁量を挟みこむ余地はありません。
スキルを身につけて成長したい人
工場勤務では単純作業が主となるため、スキルが身につきません。
「スキルを身につけたい」「キャリアアップしたい」という上昇志向の強い人は、工場勤務には向いていないと言えるでしょう。
この場合、スキルが身につくような仕事に転職することをおすすめします。
コミュニケーションをとることが好きな人
人と話すのが好きな人、仕事を通じていろんな人とコミュニケーションをとりたいと思っている人にとって、1人で黙々と作業を続けなければならない工場勤務は苦行です。
工場勤務はむしろ、人と話すのがあまり好きでないという人に向いています。
工場勤務から転職するのにおすすめの職種
工場勤務から転職する場合、おすすめの職種は以下の3つです。
- ITエンジニア
- 営業職
- 販売職
それぞれの仕事内容やおすすめの理由について、紹介していきます。
ITエンジニア
ITエンジニアは、主にシステムやインフラの設計・構築・運用などを行う仕事です。
近年、ITエンジニア不足が叫ばれており、未経験者を採用したうえで自社で育成する企業もあるため、現状スキルがなくても転職しやすい職種です。
仕事や研修を通じてスキルが身につくため「スキルを身につけたい」「キャリアアップしたい」という人にうってつけの職種と言えます。
ITエンジニアに興味がある方は「工場勤務からITエンジニアに転職した体験談」のパートをぜひ参考にしてください。
営業職
営業職も、経験がなくても採用されやすい職種です。
特に、自身が工場で製造している製品のメーカーなど、工場勤務で身につけた知識が生かせる会社であれば、採用される確率が高くなります。
工場勤務に比べて自己の裁量が大きく、顧客とのコミュニケーションが欠かせないため、自分の裁量で仕事がしたい方やコミュニケーションが好きな方に向いている仕事と言えるでしょう。
販売職
女性には、販売職もおすすめです。
こちらも未経験で採用されるハードルが比較的低くなっています。
営業職同様、工場で扱っている製品の知識が生かせる店であれば、採用される確率は高くなるでしょう。
お客さんとのコミュニケーションが欠かせないため、人と話すのが好きな方に向いています。
工場勤務からITエンジニアに転職した体験談
工場勤務からITエンジニアへの転職に興味がある方にとって、転職に成功した人の体験談は気になるところでしょう。
そこでここでは、お菓子工場勤務から、ITエンジニア派遣事業を営んでいる当社「株式会社夢テクノロジー」にエンジニアとして転職した新井さんの体験談を紹介します。
工場勤務からITエンジニアに転職した理由
新井さんが工場勤務からITエンジニアに転職した理由は、代替されないスキルを身につけるため。
新井さんはお菓子工場で単純作業に近い仕事をしていたため、スキルが身につくことはありませんでした。
さらに、新井さんの働く工場では、ロボットや機械ができる作業の自動化が進んでいました。
「いつか自分はいらなくなってしまうのではないか」「そうなったとき、どうすればいいんだろう」
こうした不安を解消するため、ITエンジニアに転職したのです。
工場勤務からITエンジニアに転職して感じるメリット
新井さんがITエンジニアに転職して感じたと語るメリットは、技術を身につけながらキャリアアップができる点。
ITエンジニアであれば、勉強して資格を取得したり、さまざまな現場を経験することでキャリアを積み上げたりできます。
また、土日休みになったことで友人との付き合いや旅行ができるようになるなど、プライベートも充実させられるようになったというメリットもありました。
工場勤務からITエンジニアに転職するために必要なこと
「基本的にどんな案件でもOKというスタンスで仕事をしています。特定の案件にこだわらず、たくさんの現場を経験し、学びながら成長していきたいです」
幅広い分野に対応できるエンジニアになるために意識していることとして、こう答えた新井さん。
工場勤務からITエンジニアに転職するには、このような熱意と成長意欲が必要です。
実際に、入社時の研修では資格を取る必要があり、そのための勉強がハードだったと新井さんは語ります。
しかし同時に、同期と一緒に勉強したり、研修時間の後に分からないことをLINEで質問し合ったりするなど、協力し合えたことでやりやすかったとも言って、当時を振り返ります。
講師も理解が遅い研修生にあわせて進めてくれて、分からないことを質問すると理解するまで教えてくれたため、優しい研修でとても有意義だったと話してくれました。
工場勤務から転職したい人・辞めたい人が感じる疑問と答え
最後に「工場勤務から転職したい」「辞めたい」という人が感じる疑問をまとめてみました。
工場勤務から転職したい人が感じる主な疑問は、以下のとおりです。
- 未経験でも工場勤務から転職できる?
- 30代でも工場勤務から転職できる?
- 高卒でも工場勤務から転職できる?
- 工場勤務から転職する際の志望動機はどう書けば(言えば)いい?
それぞれの疑問について、回答していきます。
未経験でも工場勤務から転職できる?
ITエンジニアが不足していることもあり、未経験者を採用して自社で育成する企業もあるため、問題なく転職できます。
もしあなたがITエンジニアに転職したいと考えている場合は、夢テクノロジーへのエントリーをご検討ください。
夢テクノロジーでは、未経験者の採用・研修を積極的に行っており、受講者からの研修の評価も高くなっています。
30代でも工場勤務から転職できる?
30代でも、工場勤務で身につけたスキルや知識が生かせる業種や職種であれば、転職は可能です。
しかし、30代後半かつ全くの異業種であれば、転職の難易度は高いと言えるでしょう。
夢テクノロジーの場合、年齢としては34歳までで、30代ではポテンシャルが高いと感じる方を採用しています。
ITエンジニアへの転職の場合、事前に独学でプログラミングやIT知識などを学んでおくと成功率が高まるでしょう。
高卒でも工場勤務から転職できる?
高卒・大卒関係なく、工場勤務からの転職は可能です。
応募資格が高卒以上の会社もたくさんあります。
ITの場合、需要が増えていることに加え、学歴が重視されない業界であるため、高卒でも十分転職可能です。
実際に夢テクノロジーでは、高卒で転職に成功した方もたくさんいます。
工場勤務から転職する際の志望動機はどう書けば(言えば)いい?
志望動機に絶対的な模範解答はありません。
しかし、どんな職種への転職であれ、志望動機はあくまでポジティブな形を意識しましょう。
やってしまいがちなのが、志望動機に「単純作業がつまらないから」「夜勤や土日出勤がきついから」など、工場勤務での不満をあげてしまうことです。
志望動機がネガティブだと、面接官も求職者に対してネガティブな印象を持ってしまうため、「工場勤務もやりがいはありました」と伝えることは重要です。
そのうえで、以下の2点を伝えるようにしましょう。
- 転職を希望する職種や会社をなぜ選んだのか
- 自分のスキルや知識、特性によって、その会社にどう貢献できるのか
上記2点の答えを出すためには、自己分析と企業研究が欠かせません。
自己分析と企業研究をしながら、上記2つの答えを探して、志望動機を作るといいでしょう。
工場勤務から転職を目指すなら早めに動いてみよう
工場勤務から転職を考えているのなら、早めに転職活動を始めましょう。
大きな不満を抱えたまま仕事を続けるのは、精神衛生上よくありません。
特に工場勤務の場合、夜勤で健康を害するリスクがあり、手元が狂って大けがを負う危険もあります。
異業種への転職の場合、覚えることが多いぶん、若いほうが有利なのも確かです。
迷いながら働き続け、時間を浪費するよりも、転職活動を始めてしまったほうが得策です。
ITエンジニアに転職するなら、夢テクノロジーへのエントリーをご検討ください。
夢テクノロジーでは主に未経験の方を正社員として採用し、自社での研修を経て、取引先の企業に派遣しています。
興味のある方は、以下のボタンをクリックして、詳細をご確認ください。